注目のホテル業界で働く
全国の主要都市に必ず存在しているのがビジネスホテルです。
日本国内の宿泊用施設は大きく「ホテル」と「旅館」とがありますが、このうち「ホテル」は洋風の客室とともに欧米式のサービスを提供する施設として区別されています。
旅館や民宿といった施設では基本的に室内は和風内装となっており、室内でくつろいだり食事をしたりしながら寝具として布団を敷いて使用します。
一方のホテルでは室内には宿泊人数に応じてベッドがすでに置かれており、基本的に居室は寝るために使い食事やくつろぎは別のロビーやカフェで行うようになっています。
都内などではほぼすべての駅前になんらかの形でホテルが建築されており、ほぼ毎日満室といった大人気の状況が続いています。
これは海外からの観光客が増加しているということもありますが、それ以上に日本国内のホテルは大変にサービスの質が高く国内の近場在住の人からもニーズがあるためです。
一度でも宿泊をしてみたことがある人ならわかると思いますが、日本のホテル業界は大変サービスの質が高く居心地の良い空間づくりに成功しています。
それだけにホテル業界で働くということはかなりレベルの高い接客技術を求められるということになります。
ホテル内で行う主な仕事
ホテル内の仕事にもいくつかの種類があります。
大きく分けると直接お客さんと接触のある「接客」と、直接接客をすることなく内部で管理などを行う「裏方事務」となります。
このうち接客をする人たちのことを通称で「ホテルマン・ホテルウーマン」と呼んだりしますが、お客としてホテルに入ったときに出迎えや客室の案内などをしてくれます。
接客を担当するスタッフにも、フロント係、ドア係、ベルボーイ(ベルパーソン)、クローク係といったような種類があります。
中でもホテルの顔とされる重要な仕事になるのがフロント係で、まず最初にお客さんを出迎えて予約を確認するとともに、近くで食事ができる場所や施設内のサービスなどをの相談を受け付けます。
近年では海外からの観光客が増えているということもあり、フロント係となるためには高い語学力が要求されることも多くなっています。
外資系の有名リゾートホテルやシティホテルなどでは英会話の能力は必須であり、さらに多く訪れる観光客の言語を使えるスタッフが優先的に配属されるようにもなっています。
また少し特殊な接客係として、ホテル内のバンケットルームなどでイベントが開催されるときにその内部での対応を担当する人もいます。
内部での業務も複雑です
ホテルスタッフの中でも目立つのは接客を直接担当する人たちですが、実際には裏方事務を担当する人もかなり多くいます。
中でも重要なのが予約状況をチェックして部屋を配置する係で、既存のコンピューターシステムなどを使用しながらどこにどんな顧客を入室させるかといったことを決めていきます。
現在ではほとんどのホテルが事前にネットで予約をするような形となっていますが、トラブル時のために部屋を考えて配置するのはかなりの慣れが必要になってきます。
またホテル内にも営業スタッフや広報スタッフがおり、観光シーズンなどに合わせて魅力的なプランを考えてそれを広く世間に宣伝していったりします。
勤務をするために特に何か資格が必要というわけではなく、大手ホテルでは新卒で店長候補となるような人材を一括で採用してまずは現場での仕事から経験させるという方法がとられています。