歯科衛生士とは
歯科衛生士は、歯科医院の患者に対して、歯の保健指導や予防措置などを行う際に必要となる資格です。歯科衛生士になるには特定の歯科衛生士学校や歯科衛生士養成所で3年以上就学し、国家試験に合格後、指定期間に名簿登録されれば免許証が交付されます。
ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる仕事で、一度取得すれば生涯有効な国家資格という点も、人気の理由と言えるでしょう。
歯科衛生士の仕事内容
予防処置、保健指導、診療補助などの歯科医療に関する専門職である歯科衛生士。仕事内容は主に3つあり、3大業務といわれています。
予防処置
歯や歯ぐきの状態をみることや歯石の除去、むし歯予防の薬を歯に塗る業務です。
保険指導
保育所や幼稚園、小学校で歯みがきの指導を行います。
診療補助
歯医者さんのパートナーとして、診療や治療のサポートを行います。
歯科衛生士の勤務先は一般歯科医院への就職が圧倒的に多く、大学歯学部や歯科病院、保健所などさまざまです。勤務時間は歯科医院の診療時間や休診日に準じているため、規則正しい時間で仕事ができます。結婚や出産を機に働き方を変えやすく、パートタイムとしても再就職がしやすいのは強みです。
歯科衛生士の給料
歯科衛生士の平均月収は約25万円です。
民間平均と比較した場合、低めとなっています。個人経営と医療法人の歯科診療所でも給料に差があるので収入をアップしたい場合、医療法人の歯科診療所への就職を狙うといいでしょう。キャリアアップとして認定歯科衛生士を取得する道があります。認定歯科衛生士とは予防歯科や審美歯科など専門的な知識・技能を有していると認められた資格です。
また、歯科衛生士として5年以上の実務経験でケアマネージャーの受験資格が得られます。
歯科助手との違い
歯科助手とは受付業務や診療のための雑務を行う業務です。
歯科衛生士のような国家資格はなく、法的な基準はなくスクール独自の資格をコースで取得します。実際の現場では歯科衛生士が不足しているからサポート業務を行っているといわれています。歯科医療を体系立てて学んでいないため、医療事故につながる危険性も少なくありません。
機具の片付けなどで肝炎にかかってしまうこともあるそうです。歯科助手から歯科衛生士を目指す人がいますが、歯科助手と比べて業務範囲が異なるため、歯科衛生士資格の重要性に気づくそうです。給与については数千円から数万円、歯科助手は低いためより良い条件で働きたいのであれば歯科衛生士のほうが有利といえます。
歯医者関係の仕事って?
歯医者に関わる仕事としては、歯科衛生士や歯科助手のほかにも、患者の義歯や入れ歯を専門に作る歯科技工士などが該当するでしょう。また、歯科開業のセミナーや講義を開くコンサルタントのように、独立を目指す歯科医師をサポートする仕事も存在します。
歯科衛生士や歯科助手の経験を活かし、これらの仕事に転職を志す人も少なくありません。キャリアプランを考える際には、これらの仕事についても詳しく知っておくのもいいでしょう。